"アアルト建築を巡る④・セイナッツァロ"

木工の世界に入りたいとおぼろげに考えはじめていた頃からずっと眺めていた空間にようやく来ることができた。木々の間から白壁が見えたときの感動が忘れられない。やっと来ることのできた憧れの場所。

白壁で閉ざされ、南西にだけ開かれた正面ファサード。入り口で説明を聞くと、いよいよ見学スタート。

説明30分、自由見学30分という感じで各々が思い思いに過ごすことができた。

内部。光の取り入れ方がここでも特徴的だった。外壁を含めて、南西の湖畔に向けてだけ大きく開かれている間取り。

外部。様々な種類や方法でレンガは貼り分けられ、部分的にはタイルも貼られている。外周の石灰塗りとの見切りはわりと大胆な納め方だったのは、意外だった。

自然の石の上に土台の丸太を建物に対して斜めに配した小屋があるが、こちらは外観のみ見学可能。

鬱蒼と茂る森の中にある夏の家の見学はあっという間に終わる。名残惜しすぎる。また絶対に来たい場所。

Utsumi Shigemi