"造作工程ダイジェスト"

もうすぐ春。例年であれば出店の多い時期ですが、まだまだ厳しい世の中です。悶々としている未来のオーナーさんも多いと思います。

店づくりに携わる僕もとてもモンモンとしています。飲食店つくりたい。

なので、妄想のネタにお店の主役となるカウンターが出来るプロセスをざっくりと紹介します。なにか気晴らしにでもなれば、嬉しいです。

↓ まずは初現調(現場調査)のときはこんな感じ。ここからご要望を聞きつつ設計スタート。プランにご納得いただけましたら、施工スタートです。

↓ 墨出しと言われる造作の基準となるラインを現場に原寸大で記していきます。ここがとても大切。適当にやるとあとで泣きます。

↓ 墨を基準にベースとなる腰壁を作ります。家具工場で製作してから現場に持ち込むこともありますが、搬入ルートや工期に合わせて現場造作するなど施工方法は様々です。今回は現場で造作。

↓ ここはポイントになるR部分。こういった少し複雑な形状を現場で造るときに“墨”が非常に役立ちます。腰壁を造る大工、天板を造る家具屋、水道や電気を仕込む業者たちと細かく打ち合わせをしながらカタチにしていきます。

↓ 仕込位置も詳細に記していきます。iPad Proめちゃくちゃありがたい。

↓ 腰壁と天板が別々に作られるので途中経過を確認。設計者としても工事管理者としてもドキドキしますが、仕上がりを一番最初に見れるのは役得。

↓ じゃん。 仕上がるとこんな感じ。

調理の過程が見えるキッチンが好きです。料理人の手慣れた手つきを見ながら、想像を膨らませつつ料理を待つ時間も外食の楽しみなので。

Utsumi Shigemi